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ご冥福をお祈りいたします

昨日、さくらビレッジ最年長(105歳)のSさんがお亡くなりになりました。
さくらビレッジへ入居されたのは1年半前。 長男長女さんは関東にお住まいのため、ご夫婦でお暮しになられておりましたが、奥様が入院されたことがきっかけで入居くださいました。
Sさんは、裕福ではないご家庭で育ち母親が苦労しながら自分を育ててくれたこと、松下電器にお勤めになられていた時の事などいつも話してくださいました。 戦時中は横須賀海軍へ入隊し我々には想像つかないご苦労をされた後、終戦後は松下電器に就職をされ、松下幸之助さんとお話しをされたことがあったそうです。

Sさんは、お亡くなりになられる半月前まで、身の回りののことはほとんどご自分でされておりましたが、体調を崩されてしまい、毎日お部屋で点滴を受けながらの生活になりました。
往診の先生に診ていただいたときにはすでに重症肺炎になっており、一時は回復傾向の兆しもみえたのですが。

最期はご家族に看取られ、夕刻だったこともあり多くの介護スタッフもSさんとのお別れをさせていただくことができました。

Sさんはご自分の人生を自叙伝として本にしておられたこともあり、Sさんの人生をその本を通して垣間見ることもできました。 Sさんのこの人生があって、今のSさんのお人柄や大きさを感じ取れるのだろうと、常に人生の大先輩として尊敬する方でした。

私がこの仕事に就くようになったきっかけが祖父だったこと、その祖父からまだまだ学ばなければならないことが沢山あったはずなのにという想いが私の中にはあり、Oさんとの関わりの中で私に話してくださることの一つ一つが、あたかも自分のじいさんに言われているかのような大切な貴重な時間を沢山いただきました。
本当に感謝いたします。

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